こころからだスクールKokoro karada school
ご利用対象者
- 当院に通院をしている
- 主治医の許可を受けている
- 病状が安定している
- こころからだスクールのルールを守っていただける
ご参加方法
ご参加を希望される方は、まず主治医にご相談ください。
ご利用料金
健康保険が適用されます。
自立支援医療制度や、自治体の医療費助成制度をご利用の方は、自己負担が軽減されます。
自立支援医療利用 (1割負担) |
一般 (3割負担) |
|
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1年 未満 |
370円~/回 | 1,120円~/回 |
1年 以上 |
350円~/回 | 1,050~円/回 |
発達 プログラム |
570円~/回 | 1,710~円/回 |
各プログラム内容
① ヨガ&マインドフルネス
- 内容
- 不安、抑うつ、慢性疼痛、心気症への効果が認められているマインドフルネスを、ヨガとともに学ぶプログラムです。マインドフルネスという言葉が注目を集める大きな契機となったのは、マインドフルネスストレス低減法(MBSR)の効果が実証されたことでした。このジョン・カバット・ジンによるプログラムは、欧米人に受け入れやすいようにヨガを融合させたものでした。当院のプログラムも初めての方でも受け入れやすいように、各回前半はヨガインストラクターによるボディワークを行い、後半は呼吸への注意、ボディースキャン、静座瞑想を少しずつ深めていく内容にしています。全8回修了された後は、空きがあれば随時参加は可能です。
② 女性限定ヨガ
- 内容
- ヨガは体だけではなく脳や心にも良い影響を与えることが知られています。心と体の結びつきへの気づきを育み、心身の自己調整スキルを養います。ヨガによって自律神経系の健全性と柔軟性の指標である心拍変動が改善することも研究により示唆されています。このプログラムは、一般的なヨガやマインドフルネスが続けられなかった方でも継続できるような心身面の配慮をし、トラウマ反応にも細心の注意を払って実施します。
- スタッフも参加者も全員女性のクラスです
③ 自分自身を慈しむためのセルフコンパッション
- 内容
- 辛い時や苦しい時、あなたはちゃんと自分自身の味方でいれていますか?もしかして、自分自身を攻撃する敵になっていませんか?
セルフコンパッションとは、自分自身を思いやり大切にし、慈しむことです。苦しいときこそ、自分を受け入れ、自分に優しくすることが必要です。この講座では、セルフコンパッションを学び、幸福感を高め、不安や憂うつを低下させ、困難な状況を乗り越えやすくなるように目指していきます。そして、人間関係における満足感を高めるように取り組んでいきます。- セルフコンパッションでは、マインドフルネスの理解が重要であり、ヨガ&マインドフルネス講座への参加もお勧めします。
④ 心の柔軟性を高めるアクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT)
- 内容
- わたしたちは、過去や未来の中で時間を過ごしすぎるため、無数の思考や感情に振り回されながら生きています。
この講座では、新世代の認知行動療法の一つである、アクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT)を学んでいきます。
自分のマインドから距離をとって、「今、この瞬間」を現在進行中の体験として受け入れ、ネガティブな感情、ひいては自分の物語と上手に付き合い、自分自身の価値に沿った方向性を見出していきます。- ACTではマインドフルネスの理解が重要であり、ヨガ&マインドフルネス講座への参加もお勧めします。
⑤ つらい気持ちを軽くする認知行動療法
- 内容
- 「つらいことがあって元気が出ない」、「ストレスでイライラする」、「将来のことが心配でしかたがない」、「人間関係がうまくいかない」。人生の中ではストレスを感じる出来事がたくさんあり、時にはいきづまって生活しづらくなったり、ぐるぐる悩んで苦しくなったりすることがあります。
認知行動療法とは、悪循環がおきやすい行動や考えのパターンを知り、これを解きほぐして柔軟に考えたり、自由に行動したりするのをお手伝いする心理療法です。この講座では、様々なお悩みを対象としており、自分のくせやパターンを知りながら、行動や考えの幅を広げて変化を起こし、ストレスやお悩みとうまく付き合っていくことを目指します。より自分らしく、豊かな生活を送ることができるよう、一歩ずつ取り組んでいきましょう。
⑥ あるがままを受け入れる森田療法
- 内容
- 森田療法とは、日本の精神科医である森田正馬が創始した、不安症の治療法です。
森田療法は、ここ最近注目されている第三世代の認知行動療法であるアクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT)とよく似た方向性を持っており、100年以上経った今も、未だに色褪せない素晴らしさがあります。
不安や恐怖を自然現象として「あるがまま」に受け入れ、建設的な行動を通して、症状の克服を目指していきます。
症状に「とらわれる」状態から脱却し、自分らしい生き方を見つけていきます。
理解を深めるために、ACTやマインドフルネスクラスともに受講することをお勧めいたします。
⑦ ASDプログラム
- 内容
- 自閉スペクトラム症とその近縁の発達障害の方のための、昭和大学が開発した小集団のプログラムです。特性の理解を深め、他の参加者と思いや悩みを共有し、社会生活で必要なコミュニケーションスキルの習得や向上を目指します。
⑧ マインドフルネス&セルフ・コンパッション
- 内容
- 上記の「ヨガ&マインドフルネス」を修了した方が対象です。マインドフルネスとセルフ・コンパッションのスキルをトレーニングするワークショップ形式のプログラムです。ネガティブな感情を客観的に捉えて、ストレスを軽減し、幸福感を高めます。自分自身を客観的に理解して癒すことで、他者への理解も進み、人間関係が前向きで良好なものになることを目指します。
⑨ マインドフルネス
- 内容
- 上記の「ヨガ&マインドフルネス」を修了した方が対象です。手順に従って注意を向けていきながら、今という一瞬一瞬に評価や判断は下さず、あるがままに気づいている状態、つまりマインドフルネスを実践していきます。この気づきによって、反応しない、穏やかな生活を目指していきます。全8回修了された後は、空きがあれば随時参加は可能です。
⑩ 育児グループ
- 内容
- 不登校児や発達障害児を持つ保護者を対象とした集団プログラム。
⑪ ADDプログラム
- 内容
- 注意障害の特性を持つ方の専門プログラム。
カウンセリングCounseling
ご利用手順
カウンセリングを始めるには、まず50分間の初回面接を受けていただきます。ご相談事項やこれまで経緯をじっくりお伺いしたうえで、ニーズに合ったカウンセリング方法をご案内いたします。標準的なカウンセリングは、定期的・継続的に実施する支持的心理療法や精神分析的心理療法です。認知行動療法が適切である場合には、短期の回数限定の認知行動療法をご提案いたします。下記の心理療法はあくまでも典型的な例です。一人ひとりの状態にあわせて、その方に最もふさわしいと思われるアプローチを、ご一緒に選択していきます。
ご利用方法
ご希望される方は、まず主治医にご相談ください。
カウンセリングの種類
① 支持的心理療法
一般的にカウンセリングと呼ばれているものです。ご相談に来られた方の困りごと、悩みごとにカウンセラーは耳を傾け、どのように対処していけばよいかを一緒に考えます。心理療法を通して、ご相談にいらした方が本来の活力を取り戻し、ご自分らしい生活を送っていただけるように、心理的なサポート(支持)をしていきます。
② 精神分析的心理療法
精神分析的心理療法というと堅苦しい響きがありますが、特別に難しい心理療法ではありません。また、『精神分析』という言葉から想像されるような、カウンセラーが一方的に相談者の心を分析するものでもありません。週1回という決まった時間に、決まった場所で『ご自由にお話ししていただくこと』が、この心理療法の基本です。カウンセラーはとくに『気持ちや体験』に注意を払いながらお話を聞き、言葉を返していきます。そのようなやり取りを通じて、ご自分の『心の中』にあるものを言葉にし、ご自分に対する理解を深めていくことをお手伝いします。ゆっくりとした変化ですので、時間がかかりますが、本質的な変化を求める方に向いています。
③ 認知行動療法(CBT)
認知行動療法は、ご相談いただいた方の自助力(セルフヘルプ)の回復や向上を目的とする、問題解決型の心理療法です。相談者が今現在抱えている問題の全体像をカウンセラーが一緒に理解した上で、具体的な目標を立てて、目標達成のために様々な技法を用いるのが特徴です。スモールステップで一段階ずつ目標を立てて、実行していただき、段階を追いながら最終的なゴールに到達することを目指します。問題の範囲が限定されている場合や、具体的な対策を立てて取り組みたい場合に有効な方法です。うつや不安などに効果がでやすいとされ、職場復帰の際などに多く用いられています。
- うつ病のCBT(10回)
- 不安障害のCBT(10回)
- 強迫性障害のCBT(10回)
- 睡眠障害のCBT(6回)
④ 家族療法
家族を対象とした心理療法です。この療法は、家族一人ひとりが互いに影響し合うひとつのシステムとして考えていき、そこに生じた問題がひとつの原因に起因するものではなく、互いに影響を与え合っているという観点からアプローチをする療法です。複数の家族メンバーにいらしていただいて、その間で何が起こっているかの理解を深めることを通して、どのような方法でそれらを改善できるかを考えていきます。
⑤ 発達に関するご相談
すでに成人された方の中で、発達障害かもしれない、という方のご相談にも応じております。『得意・不得意の差が激しい』、『人と上手くコミュニケーションが取れない』、『職場で上手くいかない』などの特徴に対して、必要な心理検査や知能検査を行い、幼少時のご様子をお聞きしたりしていく中で、ご自分の特徴を知っていただき、どのようにしていったらよいかをご一緒に考えます。
訪問看護Visiting nursing
当院では、近隣の方々を対象として、精神科訪問看護を行っています。
訪問看護とは、看護師がご自宅へ定期訪問し、様々なサポートを行うものです。
具体的には、心理カウンセリング、病状のモニタリング、精神疾患の心理教育、服薬の管理や指導、日常生活の援助や指導、ご家族への支援などを行います。
訪問看護の内容
- 心身の健康についての相談
- 通院や服薬についての相談と服薬管理
- 日常生活、人との関わり方、仕事についての相談
支援内容や利用回数は医師、看護師と相談の上決めていきます。
対象エリア
- 千種区今池1~5丁目
- 千種区内山3丁目
- 千種区千種1丁目
- 東区葵2~3丁目
- 中区新栄3丁目
精神疾患を持つ方、そのご家族が安心して、地域で生活できるよう、サポートしております。
お気軽にご相談ください。
ご利用料金 (交通費に関しては今後変更の可能性もあります)
- 精神科訪問看護料金(医療保険)+交通費(自費)100円
翌月の受診時にまとめてお支払いいただきます。
訪問診療Home visitation
時間が限られており、お受けできる数は少ないですが、近隣の方を対象とした訪問診療を行っています。
訪問診療とは、通院が困難な方に対して、医師がご自宅へ定期訪問して行う診療のことです。
当院の訪問診療は、外来通院が可能になるまでの一時的なものを想定しています。外来通院に切り替えたあとは、院内での個別カウンセリングや集団プログラムなどを併用しながら、社会生活の回復を目指していきます。
状況を詳しくヒアリングし、ご本人の意思を確認したうえで、導入が可能かどうかの判断をいたします。まずは、お電話でお問い合わせください。
対象エリア
- 千種区今池1~5丁目
- 千種区内山3丁目
- 千種区千種1丁目
- 東区葵2~3丁目
- 中区新栄3丁目