PMS/PMDDについて②
続いて、PMS/PMDDの非薬物療法についてです。
PMSとPMDDの治療にあたって、まず本当に月経の周期に一致しているのかを確認する必要があります。
できれば症状の記録をつけていただき、そのパターンを把握します。
そうして、本当に月経前の症状だと確認できたら、治療を行っていきます。
軽症から中等症の程度までの場合は、生活改善指導による効果が期待できます。
夜更かしや偏った食事などの生活習慣を続けていると、PMSやPMDDの症状が悪化することもありますので、 規則正しい睡眠、バランスの良い食事、適度な運動を心がけることが必要です。
飲酒、喫煙、カフェイン、精製糖を制限することが有効なこともあります。
月経周期が規則正しい場合には、月経前を穏やかに過ごすために、前もって月経前付近に予定を入れないようにしてみるのもよいでしょう。
また、ストレスが多い環境にいる場合には、日ごろから辛くて苦しい感情を言葉にして話すこともとても大事です。
心理社会的ストレスによって症状が悪化することがしばしばあるので、抱えている心理的な悩みを整理するために、心理療法(カウンセリング)の実施が有効なこともあります。
月経前の不調ある方は、生活を振り返ってみて、改善できることを少しずつからでもやってみてください。