ADHDで見られやすいWAIS-Ⅳの所見
大人のADHDの診断において、ほとんどの場合WAIS-Ⅳというウェクスラー式知能検査を行います。
ADHDの場合には、自閉スペクトラム症のような知的能力の顕著な凸凹は少ないですが、ワーキングメモリーや処理速度の低下を伴うことが多いことが一つの特徴です。
また、それに加えて、知能検査から予想される社会での適応レベルよりも、実際の生活で大きな支障がでていることも、もう一つの重要な所見といえます。
ADHD診断に際して、WAIS-Ⅳはあくまで補助的な位置づけではありますが、診断を行ううえでとても重要な検査と言えます。
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