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マインドフルネスってなあに?

ここ数年、マインドフルネスという言葉を聞くことがより一層増えて、聞いたことのない人はいないのではないでしょうか。

 

”be mindful”は、「注意を払う」「気を配る」という意味で使われます。

 

この”mindful”の名詞形である、”mindfulness”は、19世紀後半にイギリスの東洋学者が、パーリ語(古代インドの言語)の”sati”を英訳した際に使われました。"sati”は、「心をとどめておくこと」や「心にとどめておかせるはたらきとしての注意力」という意味を持ちます。

 

それから半世紀以上がすぎた1954年に、テーラワーダ仏教僧のニヤーナポニカ・テラが「仏教瞑想の核心:ブッダのマインドフルネスに基づく精神修養ハンドブック」という本を出版しました。題名の通り、マインドフルネスを仏教瞑想の核心として据えています。本のなかで、マインドフルネスは「最小限のありのままの注意(bare attention)」であり、なにも神秘的なものではないと断ってあります。

 

その後、西洋ではマインドフルネスを「ありのままの注意」として扱われるようになりました。そして、ブッダが行っていた初期仏教の瞑想法であるヴィパッサナー瞑想と呼ばれる「洞察瞑想」と、マインドフルネス瞑想が同一視されるようになっていきました。

  

マインドフルネスという言葉が日の目を見る最も大きな契機は、ジョン・カバットジンによる「マインドフルネスストレス低減法(MBSR)」という治療プログラムによって、その効果が実証されたことです。MBSRは、マインドフルネス瞑想とヨガを組み合わせたような治療パッケージです。1985年に、慢性疼痛患者90人に対して、MBSRが実施され、コントロール群に比べ、痛み、不安、抑うつが改善されたと報告されました。追試によっても、この効果は実証されています。乾癬、高血圧、不安・パニック障害などでも、症状が改善されたという報告がなされています。

 

さらに、このMBSRをベースとした「マインドフルネス認知療法(MBCT)」が、うつ病の治療や再発予防に効果を上げています。

 

また、「マインドフル・セルフ・コンパッション」という、2010年にクリストファー・ ガーマー、 クリスティン・ネフによって開発された集団心理教育も、最近ではよく知られるようになってきました。

 

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