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コラム

マインドフルネスから見える、東洋と西洋の違い

マインドフルネス瞑想をしていると、「感情と思考に常に振り回され、反射的に反応をしていること」に気づきます。

 

西洋の心理療法では、感情や思考に振り回されていることに対して、論理的にその心の動きを制御しようとします。

 

それに対して、東洋では、論理よりも感覚的です。身体感覚に近いかたちで、思考と感情と付き合っていきます。心の動きの原因を論理的に追及せず、そのままその心の動きを手放していきます。

  
仏教では四苦というものがありますが、老病死だけでなく、生、つまり生きることも苦と考えます。

 

もちろん、生きるうえでの苦労は尽きませんが、苦労だけでなく、快楽に反応することも苦と考えます。快楽は求めれば求めるほど、次の快楽を欲してしまい、このループも苦なのです。

  

そのため「こころの動きに反応しない生き方」を説いています。

  

反応しないとは行動に移さないことだけでなく、浮かんできた思考や感情をもコントロールしようとせず手放していくことが、本当に反応しないということになります。

  

西洋発の心理療法ももちろん必要ですし、とても役立つものです。その一方で、心の動きと付き合ながらうまく手放していく東洋的なアプローチも大変有用です。

    

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